どくしょメモ(ミステリ中心)

2017/07/18 23:31
最近読んだ本についてただの感想です。ネタバレ積極的にするつもりもないですが特に配慮してもないのでお気をつけください。

①『ルパンの消息』『動機』『第三の時効』横山秀夫

『ルパンの消息』は最近の中でも特に最近、なんならたった今読み終わりました。むしろこれの感想を書き留めたいがためにこれ書いてるみたいなところがなくもない。なんて語彙力のない感想だろうと思うけれどもただただすごかった…。

横山さんの本を初めて読んだのはたぶん中学か高校の時で、『影踏み』でした。私は基本的に読んだ本の内容はあまり長く覚えていない方で、ただそれをマイナスに感じたことはなくおかけでほぼ0から何回も読み直して楽しんでるところがあるから(もちろん途中で思い出すこともあるけど途中まで読んだら大体最後まで読む)これも例に漏れず細かく内容は覚えてない。でもすごく切ない話だったということだけ覚えている。感動するって単語がなぜか少し苦手なので感動するとは書けないけどとにかく切ない話でした。今回の『ルパンの消息』も途中で自然と涙が滲みそうになる場面があった。実はその後さらなるどんでん返しがあったりするんだけれども、横山さんのお話は単なるどんでん返しの面白さだけで終わらないところが本当にすごいなと思った。それを思った時、『動機』に収録されていた警察手帳が絡む話のことも思い出した。あれも言葉にならないきもちがこみ上げてくるようなお話で、私にしては珍しくオチ部分をよく覚えている。たど、こんなこと言っているけども横山さんについてすごい語れるほど私は横山さんの本を読み込んでいない。

『影踏み』読了後何年間か手に取ることは無かった。というのは単に趣向の問題で、当時は叙述系と日常サスペンスを好んで読んでいたから、警察関係者や記者を主人公に据えることが多かった横山さんの本は少し嗜好からズレていたと思う。だけど最初の1冊の印象がなかなか自分の中には残っていたので名前は覚えていて、ちょっと前に空港かなんかで本の選択肢があまりない中で本を買おうという時思い出して短編集を買ってみた。(『第三の時効』か『動機』のどっちかだと思う)そしたらずだだっとハマってしまって最近書店に行くと探してしまう。叙述は相変わらず大好きだけど、日常系が少し苦手になったのでそのせいもあるかも。

話を戻すと、そう、本来私は切ない系の話が苦手なんだけどもなぜかもっと読みたくなるのは何なんだろうなと思って考えたら、たぶん純粋な話の面白さ(どんでん返しとか)とあとは登場人物の魅力だなと思った。少なくとも私の知る範囲では横山さんの本は警察を舞台にしていたりすることもあって登場人物が多いほうだと思う。最初は誰が誰だかわからなくなりそうって少し不安になるんだけど、1人1人がびっくりするほどキャラ立ちしてて全然そんなことないのがこれまたすごいなぁと思う。またも語彙力不足でまともに説明出来ないけど、すごく人間味があるしどこか魅力を持った人が多いように感じる。ルパンの最後数ページは特にそれを印象づけるような部分だったなぁ…。
以下もうバラバラと具体的にストーリー関係の感想。丁度事件の日の描写で橘が妙に冷静だった、とかいう部分でなぜかあれっこの人事件になんか噛んでるんじゃない?ってなんとなく思ったら後々お~ってなった。推理しながら話読むタイプでもないので珍しい。そろそろミステリーのカンが働くようになったかな。
で、その橘さんのアダ名がなかったっていう一言がすごかった。語彙力(以下省略)すぎて言葉にできないけどとにかく印象深い。あとは幸子ちゃん。胸をえぐられるは言い過ぎかもしれないんだけど本当に救いようがない体験をしててうう…となったのと同時に、喜多さんを憎みながら会いたかったと思っている部分とか圧巻だった。途中でちょうど今回メイン?の指揮官が(少し難しい苗字なせいで完全に覚えていないんだけどこれがまたいい指揮官なんだな)人間の心を読むみたいなことを言っていたんだけど本当にその通りで、その人間の心が登場人物それぞれに感じられるからこそ横山先生の生み出すキャラクターは人間味があって読者を引き込むんだろうなぁと思う。話は飛ぶけど、前に読んだweb小説で悪役すらすごい人間味にじみ出ててびっくりしたお話があった。しかも、若干登場人物が私や周りの人に被っていていつも以上に色々考えてしまった。…それはさておき、ルパンの消息、最近の中では本当に一番でした。若干ネタバレっぽいことを書いておきながら今更だけど全力でおすすめしたい。後書きによるとどうやらこれが処女作とかいうことらしくただただ驚きである。

②『死神の精度』伊坂幸太郎

確か映画化されてて有名な作品だったと思う。小西真奈美さんが出てて、彼女が演じる役として出した歌だけ知ってて、作品は気になりながらついぞ読む機会観る機会を逃していたんだけど読みました。これもなかなか面白かった。千葉さんのちょっとズレた、けど言われてみれば確かに!みたいなツッコミはユーモアに溢れてて楽しかったし、一応それぞれ短編式でどんでん返しとまでは言わないんだけどあっそうだったのか!っていう瞬間が散りばめられていてバランスが良いなぁと思った。最初の方に出てきた人が後半でちらつくみたいなしかけが大好きなので最後の死神と老女は良かった。話は変わるけど初めてお笑いのDVDを見た時そういう仕掛けがあってすごくツボった覚えがある。

それから、普段あまり風景とか頭に描かない方なんだけど、この話は海っていうのが珍しく頭に残っていてすごく爽やかな気分になった。映画版はどうなっているのかな、今度観てみようと思う。長編もあるらしいからもしかしたら読むかも。

③『三月は深き紅の淵を』恩田陸

恩田陸さんは中学時代だったか高校時代だったかに『夜のピクニック』がものすごい流行ってたから表紙の絵まで覚えてる。私は流行り物があんまり好きではないし青春小説と聞いていたから読もうと思ったことは無かったんだけど、おかげで青春系の人と思っていたのでミステリも書くとは思わなかった。ちょっと意外性を(勝手に)感じて買ってみた。

ミステリはミステリなんだけど、かなり難しい。それぞれの話に区切って言えば、1~3はたしかにミステリだと思う。1は結構ユーモアあるオチだなと思って、4つの中では一番好きだったし覚えてる。2は真相解き明かすまでの過程はすごい探偵っぽさがあったけどそんな偶然あるかねみたいな気持ちがちょっと邪魔をして楽しみきれなかった。3は今思い出せなくてカンニングしてタイトルみて思い出したけどあまり感想はないかなぁ…。父親の話がえぐかった。どっかでノスタルジアって単語が出てきて風景描写みたいなのが沢山あって、んーちょっと私には違うかもと思って覚えていたんだけど後で調べたら恩田陸さんのキーワードらしい。あと最初はスルーしてたけど1はかなり設定が世界は現実だけどファンタジーだなと思った。『死神の精度』くらい整合性のとれたファンタジーだと逆に受け入れやすいんだけどファンタジーというより非現実的に寄ってくるとあまり楽しめないさがかもしれない。

それで問題の4だけどこれはもうびっくりした。挑戦的だなぁと。さっき整合性のとれたファンタジーといったけど、まさしくそれがぶっこまれていてかつ交互に別の二つくらいの話が進行してそっちはメタ的な内容だったりして。混乱も混乱。しっかり読んでたのはそのファンタジー(=理瀬シリーズ)のとこだけかも。後で調べたらこれはこれで世界観と人物共有した話が本で出ているらしくて、道理でここだけお話っぽいわけだなと思った。

私は何故か人の感想を見るのがすごい好きで、特に海外ドラマなんかだと1話ごとに感想書いてる人が結構いるから自分で観ては調べ観ては調べみたいなことしてるし、食べたものとか行った店や場所の感想とかもつい調べてしまう。だからもちろんこれなんか謎が残ったまま終わってすごい勢いで調べたんだけども恩田陸さんというのはどうやら時にすごく難解なお話を書くらしくて、いきなりそれを買ってしまったらしい。びっくり。アイディアというか話の根本はすごく面白いなぁと思ったけどたぶんもう読まないかなぁと思う。難しい話に当たったからというよりはノスタルジアとかの部分であまり相性は良くないかもと感じたのが大きい。

作中に登場する本が手に取っているその本ってパターンだとやっぱり『ネバーエンディングストーリー』を思い出して比較しちゃう。それに近いことでいうと、作者は4で外と内のつながりを少し持たせるって書いていたんだけど私はあまり見いだせなかったのが残念。理瀬シリーズには少し興味が湧いたんだけどジャンルがやっぱり好きなものと違いそうだったので手が伸びない気がする。ただこういう本や理瀬のような話に加えて青春小説も書けるらしいということでよくそれだけ色々なジャンルの話がかけるなぁと素直に驚いた。

④『仮面病棟』知念実希人

読んだのがほかの本に比べて少し前なのもあって実はあまり覚えてない。と思ったけど少し考えてたらオチ思い出した。でもすごいなにか語るほどは言葉が出てこないかもしれない。同じ系統の話だとドラマしか見ていなくて申し訳ないけどチームバチスタシリーズの方が断然面白い気がする。あとあれだよね、やっぱピエロって恐怖の象徴だよね。これよく聞くのに未だに一応楽しい場面にいる人とされてるのが謎でしかない。

⑤『春から夏、やがて冬』歌野晶午

これは本屋さんで特に好きな作家さんの本が全然なくて昔何冊か読んだことある歌野さんの本を買った。買った時誰かさんが「秋がない…飽きない!?」などとかましていたのは無意味に覚えている。どんでん返しといえばどんでん返しなんだけど、あまり気持ちよくなかったかもしれない。切ないといえば切ないはずなんだけど、なぜかあまり気持ちが動かなかったなぁ…。理由は不明。ちょっと展開が唐突だったせいもあるかもしれないし、他に比べてジャンルが謎というか、ミステリにしては事件までの部分長すぎだし人間ドラマとしては展開が唐突だし…みたいなところがあったかなぁと感じた。それこそ既に述べた人間味っていうところでいうと登場人物の人間らしい筋があまり感じられな買ったのかもしれない。それは合理性がないということではなくて、ある人のある行動とある行動がつながってみえないみたいなそんな感じだったかもしれない。けど読んだのが少し前なのであまり確かなコメントでもない。

そもそも歌野晶午さんは他何読んだことあるんだっけなーと思って調べたら『さらわれたい女』は読んだことあるのは確かだけど話を覚えてない。それでこれだよこれ!ってなったのが『世界の終わり、あるいは始まり』。懐かしい。すごい前に読んだ。細かくは覚えていないんだけど、たまに見る読者にオチを予想させる系のやつで。実はそういうの一番嫌いなんだけど(モヤモヤするから)知らずに読んでNoooってなったのですごく覚えてる。思えば所謂ミステリーの人でもなかったんだなぁ。キャッチボールのシーンは印象に残ってます。

⑥『貴族探偵』麻耶雄嵩

これも割と前に読んだんだけど思い出したので。ドラマを知ってから読んだ。togetterでよりによって麻耶!?とファンの人たちが盛り上がってて興味が湧いた。でもドラマ見てるだけじゃどう独特なのか実はあまりわからなくて、ファンのそれを読んでやっと理解した。わりと 本当に頭動かさずに本を読むのでそれなかったは原作読んでも特徴わからなかったかも。読み終わった今でもそんなに(貴族がでてくるとか設定はさておき)話自体が独特というイメージでもない。ただ、こうもりはすごかった。実はジャケットの描写があった時に彼氏=貴族探偵では?って思っていたんだけど当たり前のように名前紹介されたからなーんだってなったんだよね。感想読んでから見ると確かに描写からでも気づけるようになっていたみたいなので本当に何も考えず読んでるなぁ自分と思ったけど、騙されるのが好きでミステリ読んでるところあるので問題なかった。恥ずかしながらメインの謎以外説明らしい説明ないので読了後自分だけではわからなくて混乱してしまって調べて理解した。しかしなんにせよこうもりは本当にすごかった。私はミステリでもなんだかんだトリックだけじゃなってとこがあるくさいのでもう1冊も読むかはわからないんだけどこうもりだけはずっと覚えてるんじゃないかなって思う。
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先読みの理不尽

2017/07/14 18:24
こんにちは。暑いですね。いや、外出てないけど。しばらく外に出たくないコンディションでひきこもってたんですけど来週はちょこちょこ出ないといけなさそう。たまには歩いた方がいいし、ついでにどっか寄ったらいいかなぁ
…そうそれで(?)先読みの理不尽。
お風呂掃除、しばらく私がしてることが多くて。そもそも他の人は夏はあまり入らなくてもいいみたいな感じの人だったし、帰りが早いことが多いので。で、私がちょっと休みで家開けて帰ってきたら洗剤が切れてると。多分そのうち買ってくるんだろうなと思ってしばらく掃除してなくて補充されてたので昨日洗ってお湯入れたんですけど、なぜか昨日(家にいるんだから)お風呂洗っといて!?とキレ気味で言われる。せめてお風呂場見てから言ってほしい。1マス戻る。
あれやっといてこれやっといてってことはご飯も作っといたらいいよねって思ってご飯を作っておいたらえっもう食べたの?自由人だねって言われる。特に普段からみんな揃って食べてるわけでもないしいつも面倒面倒言ってるのになぜそうなる。解せぬ。2マス戻る。
私も私でイチイチ気にしすぎではあるけど彼女も彼女でイチイチ一言二言多いと思うんだな。相性が悪い。3マス戻ってスタートに逆戻り。
思えば親なんだから~(=あなたは子供なのだから)は言われたことあるけどもう大人なんだからどうこうしろは言われたことがない。基本的にコントロールしてないと気が済まないタイプなのかもしれない。
あ、それか、前に別件で驚いてた時にそれを勘違いしていつもご飯作ってるよね!?って謎に逆ギレされたことを鑑みると、私が彼女に言われていない何かをすると自分がすべきことをやっていないと指摘されているかのように感じるのかもしれない。
気にするくらいならやめなよ…。現状生活のために仕事してるわけではなく、やりたくなって後から始めた感じなのでその理屈からいうといわゆる共働きとは違う。だから多分家事はこなすこと前提でやらないといけないと思う。実際傍から見てて絶対に始めてからおろそかにはなってた。不満ではなく、事実として。だからもしそれに不服な人がいて言い争いになったら分が悪いと思う。でも別にだれも責めようなんて思ってないし責めてない。やらないならやらないでこっちもそれなりの年だから練習の機会だーとしか思わないし。だから堂々としてればいいのに、勝手に負い目を感じて勝手に怒られたらそりゃあこっちはもやっとしかしないわけである。
前に家族社会学者の人が子供が年をとって家事を交替するようにはなっていかないことが多いのが不思議みたいなツイートしてたけど、子供がやりたがらないだけが理由ではないのかもしれないなぁと思った。
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